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【最新版】サッカーW杯・アジア最終予選、日本の予選突破に必要な勝点と可能性は?

日本がサッカーワールドカップに出場するには、アジア最終予選で「どれくらいの勝点を獲得すれば予選突破できるか?」の目安となる数値を、93年のドーハで行われた最終予選以降の7大会分のデータから調べてみました。

あくまで「目安」ですが、予選突破し本戦出場するためには「これくらいの勝点を取れば予選突破が確実」なるものが見えてきましたので、紹介したいと思います。

予選通過のボーダーラインは、1試合で平均勝点「2」

94年アメリカW杯、98年フランス、02年日韓、06年ドイツ、10年南アフリカ、14年ブラジル、18年ロシアの過去7回のアジア地区最終予選を調べてみました。

早速ですが、結論から言うと、1試合当たりの勝点を「2」以上獲得した国で、W杯本戦にストレートで出場できていない国はない、というデータでした。

つまり、「1試合平均で勝点2以上獲得できた国は、例外なくプレーオフに回ることなく、100%予選突破している」という事実です。

例えば、最終予選の試合数が「8」の場合。
8×2P=16ポイント、つまり8試合で勝点を16以上取れていたら、過去のデータからすると、予選突破は確実ということになります。
勝点16といえば、だいたいの星取表でいうと、「5勝1分2敗」や「4勝4分0敗」くらいの成績となります。

例えば、2018年のロシアワールドカップのアジア地区最終予選では、日本の獲得した勝点は「20」でした。1位でストレートで本戦出場を決めています。

1大会ごとの予選のデータを追ってみましたのでご覧下さい。

ドーハの予選では白星は勝点「2」の時代だった。
94年のアメリカ大会の予選までは、勝点が現在のように勝利しても勝点が「3」ではなく、「2」の時代でした。よって、ドーハの時の予選は参考にならないかもしれませんが、勝点3に換算したデータも載せています。

94年アメリカW杯アジア地区最終予選(出場枠:2)

レギュレーション
アメリカ大会の最終予選は、6カ国がカタールはドーハに一同に会して、総当り戦を行った。
6カ国の総当り戦で、各国5試合ずつ。上位2カ国のみが本戦出場。

日本サッカー史上最もワールドカップに近づいた予選だった。いわゆる、「ドーハの悲劇」。日本サッカーの近代史は、この「ドーハ」から始まっていると言っても過言ではない。

本戦出場国(2カ国)
・サウジアラビア、韓国

ただ、勝利=勝点2の時代でしたので、現在の勝点3に換算し直すと・・・

サウジアラビア → 2勝3分なので、勝点「9」に該当

韓国     → 2勝2分なので、勝点「8」に該当

この時は、本戦のワールドカップはまだ24カ国しか出場することが出来なかった最後の大会でした。アジアの枠もわずか2枠しか与えられていなかった。それゆえ、非常に厳しい予選でした。ワールドカップに出場することは、「夢の舞台」。出場枠そのものの少なさも大いに関係していました。今ではアジアの出場枠自体が、「4.5」あるので日本はワールドカップに出場して当たり前、と考えられる時代に変わりました。

98年フランスW杯アジア地区最終予選(出場枠:3.5)

レギュレーション
5カ国ずつ2グループで総当り戦。各国ホーム&アウェイで4試合ずつの計8試合を戦いました。
この大会から本戦の出場枠が32カ国に増えたため、アジアの枠も前回のアメリカ大会の「2」から「3.5」に増枠となった。
各グループの1位が出場権を獲得。2位同士がプレーオフで3枠目を競った。また、プレーオフで敗戦した国は、大陸間プレーオフに回った。

1位通過
・サウジアラビア、韓国

プレーオフ
各グループ2位の日本とイランがマレーシアのジョホールバルで対戦。

・日本 3-2 イラン

いわゆる、「ジョホールバルの歓喜」。
2-2で90分で決着がつかず、延長戦で岡野が決めて3-2と勝利。初のワールドカップ出場を決めた。

私もテレビで見ていて、サッカーの試合を見て泣いたのは、この時が初めてでしたね。

大陸間プレーオフ
日本に敗れたイランは、大陸間プレーオフで当時オセアニア地区のオーストラリアとホーム&アウェーで対戦。アジア4位イランとオセアニア1位オーストラリアの対決。まさに激闘でした。

第1戦:イラン 1-1 オーストラリア
第2戦:オーストラリア 2-2 イラン

【ブンデスリーガでも活躍したイランの英雄、アリ・ダエイ】
トータルのスコアは、2戦合計の3-3となったが、アウェーゴールといって、アウェーで戦ったチームの得点の方が価値がある、と決められていました。

その結果、数字上は引き分けでしたが、第2戦のイランが取った2点の方が価値がある、となりイランの勝利となった。

イランが大陸間プレーオフを制して、出場権を獲得した。

本戦出場国(4カ国)
・サウジアラビア、韓国
・日本(プレーオフ勝利)
・イラン(大陸間プレーオフ勝利)

Aグループは、1位サウジアラビアが出場権を獲得も1試合平均勝点は、1.75だった。

1位でも平均勝点2を超えることは、なかなか難しいことが分かる。
勝点平均が2を下回る、ということは、ホーム&アウェーで、1勝1分未満の成績という意味になる。

グループ内の実力が混戦の場合、自ずと1位の平均勝点も下がる傾向にある。

Bグループは、韓国が断トツの強さを見せつけ、首位通過でフランス行きを決めた。

韓国の平均勝点は、2.37と他国を圧倒。この予選では、日本は韓国に完全に力負けした印象だった。

日本は8試合のうちわずか3勝しかできず、途中で加茂監督が更迭されるという憂き目にあいながらも、しぶとく4度の引き分けで首の皮一枚でプレーオフに進出。
もがきながらもイランとのプレーオフに進み、ジョホールバルの歓喜をたぐり寄せた。日本サッカー史上、初めてのワールドカップ出場を決めた瞬間だった。

02年日韓W杯アジア地区最終予選(出場枠:2.5)

レギュレーション
5カ国ずつ2グループで総当り戦。各国ホーム&アウェイで4試合ずつの計8試合を戦った。
各グループ2位同士がホーム&アウェ-で対決。勝者が、欧州の国とのプレーオフに回るというレギュレーション。

※日本と韓国は開催国のため、予選は免除

※欧州予選では、9つのグループリーグの各組1位が本大会出場権獲得。また各組2位はプレーオフに回る。プレーオフ進出の9チーム中、最も成績の良いチームはアジア予選3位チームとの大陸間プレーオフに回るようになっていた。

1位通過
サウジアラビア、中国(初出場)

プレーオフ
各グループ2位のイランとUAEがホーム&アウェーのプレーオフで対戦。

第1戦:イラン 1-0 UAE
第2戦:UAE 0-3 イラン

前回のフランス大会は、ここで勝利すれば出場権を獲得できたが、この予選はさらに欧州との大陸間プレーオフに回った。
勝利したイランが、前回のフランス大会に続いて、大陸間プレーオフに回ることになった。

大陸間プレーオフ
UAEに勝利したイランは、大陸間プレーオフで欧州のアイルランドとホーム&アウェーで対戦。

アジア4位イランと欧州10位アイルランドの対決。

第1戦:アイルランド 2-0 イラン
第2戦:イラン    1-0 アイルランド

アイルランドに軍配が上がる。イランは、出場権を獲得できず。

本戦出場国(2カ国)
・サウジアラビア、中国
・日本、韓国(予選免除)

Aグループは、サウジアラビア首位通過平均勝点は、2.12。8試合のうち5勝していて、必然的に平均勝点2を超える。

2位のイランは、平均勝点1.87で、98年フランスのAグループ首位通過のサウジアラビアの1.75を上回っているものの、この時は1位から5位までは開いてしまっている分、1位サウジアラビアが勝点が2を超えた。

Bグループは、中国が1位通過平均勝点は、2.37だった。
過去の予選の傾向から、1位と下位の勝点が10以上離れると、1位は2を超えてきている。

 

06年ドイツW杯アジア地区最終予選(出場枠:4.5)

レギュレーション
4カ国ずつ2グループで総当り戦。どの国もホーム&アウェイで3試合ずつの計6試合。

各グループの上位2カ国は、出場権を獲得。3位同士がホーム&アウェ-で対決。勝者が、北中米の国とのプレーオフに回るというレギュレーション。

各グループ1位、2位突破
Aグループ:サウジアラビア(1位)、韓国(2位)
Bグループ:日本(1位)、イラン(2位)

94年のアメリカW杯時代の「2枠」の狭き門だった時代と照らし合わせると、このドイツ大会の予選が初めて「上位2つの枠」で予選突破をした。
本当の意味で、日本がアジアの中で「強豪」と言える時代になった初めての瞬間だった、と言っても過言ではない。

プレーオフ
各グループ3位のウズベキスタンとバーレーンがホーム&アウェーのプレーオフで対戦。

第1戦:ウズベキスタン 1-1 バーレーン
第2戦:バーレーン   0-0 ウズベキスタン

アウェーゴールで、バーレーンの勝利。

大陸間プレーオフ
勝利したバーレーンは、大陸間プレーオフで北中米のトリニダード・トバゴとホーム&アウェーで対戦。

アジア5位バーレーンと北中米カリブ海4位トリニダード・トバゴの対決。

第1戦:トリニダード・トバゴ 1-1 バーレーン
第2戦:バーレーン      1-0 トリニダード・トバゴ

トリニダード・トバゴが勝利し、出場権獲得。バーレーンは、初の出場権を獲得できず。

本戦出場国(4カ国)
・サウジアラビア、韓国、日本、イラン

1位サウジアラビアと4位クウェートの勝点差は10。おのずと、サウジアラビアの平均勝点は「2.33」と2を超えた。

このドイツ大会の最終予選は、4チーム中2位に入れば、出場権を獲得できるという比較的イージーな予選だった。

そのため2位の韓国は、6試合のうち3試合しか勝てておらず、平均勝点も1.66だが出場権を獲得できている。

ジーコ率いる「歴代最強」を呼び声高い日本代表だった。6試合のうち5つを勝利。平均勝点も2.5とハイスコア。

ただし、本戦では初戦のオーストラリア戦で逆転負けを喫すると、そのまま失速し、2敗1分で無残にも散った。

2位のイランも平均勝点2.16と2を超えてきており、2位イランでも最下位北朝鮮とは勝点差が10離れていた。

実は、2位のチームで平均勝点が2を超えているのは、このドイツ大会のイランのみ
逆に言うと、この予選での日本の強さが圧倒的だった、と言える。

10年南アフリカW杯アジア地区最終予選(出場枠:4.5)

レギュレーション
5カ国ずつ2グループで総当り戦。どの国もホーム&アウェイで4試合ずつの計8試合。

各グループの上位2カ国は、出場権を獲得。3位同士がホーム&アウェ-で対決。勝者が、オセアニアの国とのプレーオフに回るというレギュレーション。
なお、オーストラリアがアジアサッカー連盟に加入したことにより、この予選からアジア地区で予選を戦うことになった。

各グループ1位、2位突破

Aグループ:オーストラリア(1位)、日本(2位)
Bグループ:韓国(1位)、北朝鮮(2位)

プレーオフ
各グループ3位のバーレーンとサウジアラビアがホーム&アウェーのプレーオフで対戦。

第1戦:バーレーン  0-0 サウジアラビア
第2戦:サウジアラビア   2-2 バーレーン

アウェーゴールで、バーレーンの勝利。

大陸間プレーオフ
勝利したバーレーンは、大陸間プレーオフでオセアのニュージーランドとホーム&アウェーで対戦。

アジア5位バーレーンとオセアニア1位の対決。

第1戦:バーレーン    0-0 ニュージーランド
第2戦:ニュージーランド 1-0 バーレーン

ニュージーランドが勝利し、出場権獲得。

バーレーンは、前回の大陸間プレーオフに続き、またしても初の出場権を獲得できず。

本戦出場国(4カ国)
・オーストラリア、日本、韓国、北朝鮮

初めてオーストラリアがアジア地区予選に参入。実力をいかんなく発揮し、6勝2敗の無敗で予選を突破。平均勝点も2.5とハイスコアだった。

また、日本はドイツ大会以後、オシムが代表監督に就任したが、3次予選最中に、病に倒れてしまった。その後、後任には、岡田武史が2度めの就任を果たす。

Bグループでは、韓国が4勝4引の無敗で1位通過。平均勝点は2

北朝鮮は、Jリーグでも活躍している鄭大世(チョン・テセ)がチームを引っ張り、初めてのワールドカップ出場を決めた。平均勝点1.5

 

14年ブラジルW杯アジア地区最終予選(出場枠:4.5)

レギュレーション
5カ国ずつ2グループで総当り戦。どの国もホーム&アウェイで4試合ずつの計8試合。
各グループの上位2カ国は、出場権を獲得。3位同士がホーム&アウェ-で対決。勝者が、南米の国とのプレーオフに回るというレギュレーション。

各グループ1位、2位突破
Aグループ:イラン(1位)、韓国(2位)
Bグループ:日本(1位)、オーストラリア(2位)

プレーオフ
各グループ3位のウズベキスタンとヨルダンがホーム&アウェーのプレーオフで対戦。

第1戦:ヨルダン  1-1 ウズベキスタン
第2戦:ウズベキスタン   1-1 ヨルダン

延長戦でも決着がつかず。PK戦で9-8で、ヨルダンが勝利。

大陸間プレーオフ
勝利したヨルダンは、大陸間プレーオフで南米5位のウルグアイとホーム&アウェーで対戦。

アジア5位ヨルダンと南米5位ウルグアイの対決。

第1戦:ヨルダン    0-5 ウルグアイ
第2戦:ウルグアイ   0-0 ヨルダン

南米5位のウルグアイが力の差を見せつけ勝利、出場権獲得。

本戦出場国(4カ国)
・イラン、韓国、日本、オーストラリア

グループAは、イランと韓国が出場権を獲得。

1位イランは平均勝点2。平均勝点2は、1勝1分のペース。これが出場権を確実に獲得できるペース。
1位イランと2位韓国ともに、8試合のうち2試合は負けている。長丁場の1敗や2敗は十分にあり得るということ。

2位韓国は平均勝点1.75。1勝1分を下回るペース。

1位通過の日本は、8試合のうち半分を超える5勝している。平均勝点2.12

2位のオーストラリアにおいては、半分を下回る3勝しかしていない。しぶとく4引き分けで敗戦の数をわずか1に抑え出場権を獲得している。平均勝点1.62

18年ロシアW杯アジア地区最終予選(出場枠:4.5)

レギュレーション
6カ国ずつ2グループで総当り戦。どの国もホーム&アウェイで5試合ずつの計10試合。
各グループの上位2カ国は、出場権を獲得。3位同士がホーム&アウェ-で対決。勝者が、中南米の国とのプレーオフに回るというレギュレーション。

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各グループ1位、2位突破
Aグループ:イラン(1位)、韓国(2位)
Bグループ:日本(1位)、サウジアラビア(2位)

プレーオフ
各グループ3位のシリアとオーストラリアがホーム&アウェーのプレーオフで対戦。

第1戦:シリア  1-1 オーストラリア
第2戦:オーストラリア   2-1 シリア

トータル3-2でオーストラリアが勝利し、大陸間プレーオフへと駒を勧めた。

大陸間プレーオフ
続けてオーストラリアは、大陸間プレーオフで中南米4位のホンジュラスとホーム&アウェーで対戦。

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アジア5位オーストラリアと中南米4位ホンジュラスの対戦。

第1戦:ホンジュラス 0-0 オーストラリア
第2戦:オーストラリア 3-1 ホンジュラス

アジア4位のオーストラリアが、熾烈な中南米予選を4位で勝ち抜いたホンジュラスを退けた。ホンジュラスは、16年リオ五輪でベスト4に進出するなど躍進が目立っていただけに、3大会連続となる出場権を獲得できなかったのは残念だった。

本戦出場国(5カ国)
・イラン、韓国、日本、サウジアラビア、オーストラリア(プレーオフ)

グループAは、イランと韓国が出場権を獲得。

1位イランは平均勝点2.2。2位以下を圧倒し、無敗で予選突破を決めた。アジアにイランあり、を印象づけた。

2位韓国は平均勝点1.5。韓国はこの予選では大いに苦しんだ。一時はプレーオフに回るのではないか、とも思われたが、東アジアの盟主はなんとか面目を保ったが、この勝点だったら、Bグループではプレーオフにも回れていなかった。

1位通過の日本は、初戦のしかもホームでUAEに敗れるという波乱の幕開けだったが、その後本来の力を示し、最終的には1位突破を決めた。平均勝点2.0。ハリルホジッチで予選を突破したものの、本番2ヶ月前にまさかの解任。その後、ロシアでの日本代表の躍進ぶりは、ご記憶の通り。

2位のサウジアラビアは、3位オーストラリアと勝点が同数ながら得失点差で2位を確保。このグループは、蓋を開けてみれば、結果的に日本、サウジ、オーストラリアの三つ巴だった。

過去の予選から見えてくるもの

94年アメリカ大会から18年ロシア大会までの7大会の最終予選の中で、色々と傾向として見えてくるものがありました。

W杯最終予選の予選突破ラインは、1試合あたり勝点2

プレーオフ進出国を除いて、ストレートに本戦への出場権を獲得できた国の中には、勝点平均2を下回っても出場できた予選があったように、あくまで過去の数字的には、1試合当たり平均勝点2をキープできれば、本戦に出場できている。

今回のロシアワールドカップ予選の日本代表が良い例。
日本は初戦のホームでUAEに敗れたものの、6勝2分2敗の勝点20を獲得し、1位での予選突破を決めた。

つまり、1試合平均勝点2は、ホームで「勝利」して、アウェイで「引き分け」すると、2試合で勝点が4となり、平均勝点が2という計算になる。
数字上、予選の中で、それを続けることができれば、基本的にストレートでの予選突破ができる、ということが過去の予選からお分かりいただけると思う。

大陸間プレーオフはアジア勢は分が悪い

98年フランス大会から18年のロシア大会までの5大会で、アジア勢は過去にオセアニア、北中米、南米、欧州と対戦してきました。

6戦の内訳としては、2勝4敗と圧倒的に他の大陸に負け越している勝率わずか30%弱

98年フランス大会予選で、日本に負けたイランがオセアニア地区代表のオーストラリアに勝利したのと、このロシア大会予選でオーストラリアが中南米ホンジュラスに勝利した2回のみ。

連続出場している国は3カ国のみ

94年アメリカ大会以降のデータになるが、直近で3大会以上の連続出場を果たしているのは、韓国、日本、オーストラリアの3カ国しかない。

サウジアラビアは94年から06年まで4大会連続で出場していたが、オーストラリアが10年からアジア地区で予選に出場するようになってから、10年南アフリカと14年ブラジルの2大会出場を逃していたが、18年ロシア大会には久しぶり出場した。

【4大会以上、連続で出場している国】

韓国・・・86年メキシコW杯から今回で9大会連続出場

日本・・・98年フランス大会から今回で6大会連続出場

オーストラリア・・・2006年ドイツ大会から今回で4大会連続出場

【国別出場回数】

・サウジアラビア(94年、98年、02年、06年、18年)

・イラン(98年、06年、14年、18年)

・中国(02年)

・北朝鮮(14年)

 

上記を踏まえると、日本と韓国がいかにこの20年前後の近年、アジアサッカーを牽引してきたか、よく分かるデータになっている。

そこに過去4大会は、オーストラリアが加わったイメージ。
日本にとっても、オーストラリアがアジア地区に加わってくれたことはプラスになっていると思います。

まとめ

私が小さい頃は、ワールドカップは日本を応援する大会ではなく、世界のスーパースターを見る大会でした。

それから日本が当たり前にワールドカップに出場するような時代が来ました。そして、予選は突破するのは「当たり前のこと」で、世界でいかに勝つかということばかりが、話題に上がるようになりました。

世界ばかりに目を向けている隙に、アジアの小国も虎視眈々と日本のポジションを狙っていたのです。

2022年はカタール2026年は北中米でのワールドカップの開催が決まっています。
26年大会はすでに参加国が48に増加することが決定しています。

48カ国だと、おそらくアジアの枠は「8」になると思われます。
8になると、日本にとってアジア予選のハードルは今以上に低くなります。もちろん、予選突破は変わらず当然のタスクとして、本戦でいかに良い成績を残せるのか、が日本サッカーの「A代表」というカテゴリーにおける仕事になってくるでしょう。

ただ、もっと大切なことは日本にとって、サッカーという存在そのものが社会における文化になれるよう成長していくことだと思います。

その土台の上に、A代表の結果が付いてくることが理想の形ですね。