JFA(日本サッカー協会)には、全部で8種類の指導者ライセンスがあります。下は公認キッズリーダーから上はJリーグの監督ができるS級ライセンスまで。
私もキッズリーダーとC級の講習会には参加したことがあります。かなり昔の話なのであんまり覚えてないですが(笑)、どういうライセンスがあるのかを見ていきたいと思います。
以前、JFA公認D級コーチライセンスを取得しましたので、詳細を知りたい方は、こちらをご覧ください。

ライセンスの種類は、全部で8種類
どんな種類のライセンスがあるのか、表にまとめてみました。
初心者にも門戸が開かれている指導者ライセンス制度

公認キッズリーダーといって、10歳未満の子供たちにサッカーというよりも「体を動かす楽しさ」を教える指導者の育成から始めることができるようになっています。
ちなみに、S級については、以下の記事に書いてますのでご興味のある方はぜひご覧ください。

C級とD級はどう違うのか?
C級とD級が同じ位置に並んでいるので、この違いは何なのか?という疑問を持たれる方も多いのではないか、と思います。
ある県で開催されたC級とD級の講習会のスケジュールです。
(C級)
(D級)
C級は7日間朝から夕方までびっちりのスケジュールに対して、D級は2日間ですね。
JFAが言っているように、D級ライセンスは、グラスルーツで活動する指導者の育成を目的に、公認C級コーチ養成講習会の内容を2日間(合計9.5時間)に凝縮したカリキュラム構成になっています。
やはりC級のほうが指導実践もありますし、ハードルはかなり高いですね。
C級とD級どちらから取ればいいのか?
正直、この疑問に「正解」はないと思います。
というのも、たしかにC級の方がボリューム的にも内容的にもD級よりも難易度はグッと高くなってきます。
私ももう10年以上前にC級ライセンスを取得しました。
(今は失効しました・・・笑)
その時に、若干名年齢的にも30代後半から40代くらいの明らかに素人だろうなという方が参加されてたんですよ!!
実際に辛そうではありましたが、指導実践も何とか乗り切り、最後は修了されていました。
正直、サッカーの経験者でも「指導」には慣れていないので、それなりに大変でしたね。
その時に、私の指導にあたってくれたのは、今では全国優勝を何度もしている強豪の高校サッカーの監督さんでした!
「サッカーやったことないし、本当に不安でやれる自信がない」という方は、D級から慣れていくというのは、当然ありだと思います。
インストラクターの先生も優しいので、なんとか合格させようとしてくれますし、最後はやっぱりガッツで乗りきりましょう~!
少しずつステップアップしていけばいいですし、いきなりC級からやって途中で投げ出してしまうよりは、ずっと良いと考えます。
またC級を取り直して、フットサルC級にチャレンジしようかなぁ~
フットサルC級の場合は、サッカーC級がないと取れないんですね・・・
ちょっと脱線しましたが、話を戻すと、どちらからスタートしたほうが良いかという話ですが、サッカー経験者はC級から、未経験者はD級からのスタートで問題はないのかな、と思います。
各ライセンスの概要
S級からキッズリーダーまでの8種類のライセンスの簡単な概要一覧をまとめてみました。
C級までは、比較的チャレンジしやすい
この一覧表には書いてないんですが、C級までは主催が各都道府県FA(サッカー協会)となっており、推薦が必要ないんですね。
サッカーの経験・未経験も問われないですし、やる気があれば、誰でも講習会に参加することができるという意味で、門戸が開かれていると思います。
B級以上からそれなりに大変になる
●日程の調整
5泊6日で合宿形式で前期と後期と合わせて2回開催されます。
必然的に平日開催となり、仕事を休んで参加する必要がありますので、日程調整もそれなりに大変なのかなという気がします。
●参加条件のハードルの高さ
各都道府県FAの管轄を外れて、基本的には、JFA(日本サッカー協会)の主催になるため、必ずしも住んでいる県内で開催されるとは限りません。
B級以上になると、各都道府県の推薦やJリーグ、JFAなど外部の推薦が必要になってきます。
一般的には、協会に登録している少年少女の指導などに普段から携わりながら、各都道府県の協会関係者などと人間関係を構築しておくことが必要になってくるのではないか、と思います。
やはり推薦する人も人間ですから、普段からの信頼関係や人間同士のコネクションというものが、サッカー界に限らず、大切なことではないでしょうか。
本格的な指導者としてのスタートは、やはりC級から
私は、大学卒業する直前にC級ライセンスをある友人と一緒に取りました。
その友人は、当時からアルバイトか何かで、子どもたちにサッカーを教えることはしていたようです。ただ、サッカー自体はとてもヘタクソで競技レベルでは一度もやったことがありませんでした。
しかし、誰よりもサッカーが好きで、当時からその道で生きていこうと決めていたのです。
大学を卒業後、彼はサッカーで有名なある大学の院に進み、そこから本格的な指導を始めました。当然ながら、そこには多くのサッカー関係者がいて、少しずつコネクションや人間関係を作っていったのだと思います。
大学院を卒業後、彼はJリーグのあるクラブのトップチームで分析担当として働き始めました。
その後、いくつかのクラブを渡り歩きながら、今ではJリーグクラブのトップチームのコーチとして働いています。
Jリーグのクラブで働いている全員が、競技者としても有名だったわけではありません。
彼もまた地道にC級ライセンスから取得して、特別な世界に飛び込んでいった一人です。
サッカーの世界で働くことと、サッカーの上手い下手は関係がない、ということだと思います。
ちょっと脱線してしまったけど、彼のことを思い出したので少し思い出話として書いてみました。
必ずしも競技者としてトップレベルではなかったとしても、指導者の道に進めることを彼は示してくれたと思います。
公認キッズリーダーも面白い
体を動かすことの楽しさを教えれる重要な存在に
実は、私はこの公認キッズリーダーの養成講習会にも参加したことがあります。
内容は、講義が2時間ほど、昼食を挟んで、午後から実技で2時間ほどで、1日で簡単に受講ができました。
毎回というわけではないと思いますが、私が受けた講習ではJリーグクラブのホームタウン推進部の指導者の方が、スポーツの素晴らしさや魅力を余すことなく教えてくれました。
「あー、スポーツって良いもんやなぁ」
実際に、そんな風に自然と感じれるような内容でした!
実技でもサッカーというわけではなくて、ボールを使った遊び方をデモンストレーションしてくれて、それを今度は実践してみるという感じで、大人の運動会的なワイワイやる感じがとても楽しかったですねー。
講師もプロですから、教え方もとても上手!
なのでサッカー未経験の方でも、キッズリーダー受けてみようかな~?という方は、是非受けてみてください!!
勉強になりますし、めちゃ楽しいですから!
やはり公認キッズリーダーは、U-10の子どもたちを対象にしてますから、サッカーそのものよりも、「体を動かすことって楽しいなぁ」「またやりなたいなー」って子供に感じさせるのが役割ですから、それはそれで魅力的なだなと思います。
この講習会で学ぶ経験は、思っている以上に価値があると思います。
体を動かすことの魅力を伝えることができる人だからこそ、サッカーを教えることができるのではないか、と思います。
まとめ
キッズリーダーとC級の講習会に参加してみた経験から言えることは、JFAがサッカーを何を大事にしていて、どういう方向性に進もうとしているのか、実際に講義と実技の2つの形式で知ることができる、ということは貴重な経験でした。
インストラクターの講師の方も経験豊富ですし、こぼれ話などもとても面白いですよ。
サッカーの楽しみ方はいろいろあると思いますし、実際に指導者という観点からサッカーを見てみる、というのはアリだな~と思います。
いざ講習会参加してみたら、本当に指導やってみたくなった、ということもあるかもしれません。
私ももう一度どこからでもいいので講習会参加してみようかなと考えています!
オススメの記事
冒頭にも書きましたが、公認D級コーチライセンスを取得した時の記事をまとめています。その内容や参加してよかったことなど詳細を書いてます!
