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football

サッカーの期限付き移籍やレンタル移籍とは?3つの大きなメリット

こんにちは!へいちゃん(@kohei55net)です!

よくサッカーの世界では、「期限付き移籍」や「レンタル移籍」といった言葉を報道やニュースで目にしたり、聞いたりすることがありませんか。

読んで字のごとく、期限付きなので、「予め期限の設けられた移籍」を意味します。今回の記事では、この期限付き移籍(レンタル移籍)の仕組み、給料の支払いから、メリット、デメリットまでなど基本的な概要を解説していきます。

期限付き移籍の仕組みとは?

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【2016/17年シーズン、オランダにレンタル移籍した堂安律】

では、期限付き移籍とは、そもそもどういうものなんでしょうか。その概要からみていきたいと思います。

期限付き移籍

ある選手が「A」というクラブに所属しているとします。

その選手の契約期間は、2020年まで残っていますが、「A」というクラブとの契約はそのまま残したまま、「B」というクラブと契約を締結して、例えば2018年の終わりまで期限の終わりを設けて、移籍することを言います。

移籍期間に制限があるため、「期限付き移籍」と呼ばれています。

『 1年間や6ヶ月など決められた期間だけ、違うクラブに行ってきていいよ』というものですね 。

完全移籍

一方で、完全移籍はというと、2020年まで残っている「A」との契約を解除して、「B」というクラブと新たな契約を結んだ上で、移籍することを言います。

Aクラブとの契約を解除するので、移籍金と呼ばれる違約金が発生します。

これが完全移籍というものですね。

完全にBというクラブの所属の選手になった、ということですね

期限付き移籍期間中の給料や条件は?

これは、「B」のクラブが基本的に払います。

つまり、期限付き移籍中は、移籍元のクラブではなく、移籍先のクラブが支払うことになります。

また、給料は、原則として、移籍元のクラブと同じ条件になります。

その他、選手は、交通費、宿泊費、および引越し費用の実費を、移籍するときは移籍先クラブに、再移籍(期限付き移籍が完了して元のクラブに戻るという意味)するときは移籍元クラブにそれぞれ請求することができます。

期限付き移籍のメリット、デメリットは?

日本のJリーグに限らず、欧州のクラブでもこの期限付き移籍は、多くのクラブで利用されています。メリットとデメリットは、以下のようなものがあります。

メリット

①基本的に、移籍金が発生しない

特に、資金力のないクラブにとっては、移籍金が発生させず選手を獲得できるため、大きなメリットとなる。ただし、移籍先クラブからレンタル料金を移籍元クラブに支払う場合がある。それでも、完全移籍で獲得するのに比べると、経済的なメリットがある。

お金のないJ2のクラブなどは、J1の若手の選手を期限付き移籍で獲得してるクラブは多いですよね~。

②移籍元クラブにとっては、選手の給料を負担せずに、育成の機会を提供できる

移籍元クラブにとってのメリット。選手の給料を負担することなく、選手にプレーの機会を提供できるため、ある意味では人のお金で選手の育成ができる側面がある。

J1の強豪クラブでは、本当は若手を育てたいけどポジション確保できない若手を、こうして外に出すのはメリットが大きいですよね~。」

 

③所属クラブでの活躍の場がない選手にとっては、プレーする機会が増える

選手にとってのメリット。特に、若い選手にとっては実戦の場が何より貴重な経験となる。期限付き移籍で、大きく成長する選手も多い。

やっぱり選手にとっては何よりも実戦経験を積んでこそ成長できる、というわけですね!

デメリット

  1. 選手の保有権が、移籍元クラブにある
  2. 移籍元クラブとの対戦の場合には、出場できない場合がある
  3. 移籍先クラブでは、出場できない大会もある

1、仮に移籍先クラブで活躍しても、基本的に移籍元クラブに戻らないといけないため、移籍先クラブにとっては、戦力が安定しない。

2、移籍元クラブとの試合に出場できない制約を設ける場合があり、この場合は移籍先クラブはその条件を公表する義務があります。(JFAのプロサッカー選手の契約、登録及び移籍に関する規則より

3、期限付き移籍に限った話ではないが、欧州のCL(チャンピオンズリーグ)やEL(ヨーロッパリーグ)では、移籍元クラブですでにCLの本戦に出場している場合は、移籍先クラブでは、出場できないことになっている。

レンタル移籍との違いは?

よくニュースなどで、期限付き移籍のことを、「レンタル移籍」と報道されるのを目にすることがあると思います。

結論から言うと、同じ意味合いになります。

海外のニュースなど見ていると、英語表記では、期限付き移籍は、「Loan Deal」、あるいは、シンプルに「Loan」と表現されることが多いようです。

日本語でいう、「ローン」のことです。

リーズ・ユナイテッドはU-21イングランド代表のジャック・ハリソンを、マンチェスター・シティが「期限付き移籍」での獲得をした、というニュースです。

日本語では、レンタル移籍と言いますが、本来はローン移籍というのが、正確な言い方のような気がします。

日本語では「レンタル」という和製英語が定着していまっているので、そこからレンタル移籍という言葉が一般化したのではないでしょうか。

買い取りオプションとは?

期限付き移籍の場合に、たまに移籍先クラブが「買い取りオプション」を使って買い取ったというニュースをご覧になったことがあると思います。

FC東京に所属していた長友の移籍が、良い例です

2010年南アフリカW杯の後、長友はイタリアのチェゼーナに期限付き移籍を行いました。
その契約の中に、「買い取りオプション」が含まれていました。

基本的に、期限付き移籍の期限が来れば、FC東京に戻ることになりますが、「買い取りオプション」がついていると、チェゼーナ側の意思で長友を完全に買い取るかどうか、の選択肢を持てることを意味します。

期待以上の活躍を見せた長友に対して、チェゼーナが「買い取りオプション」の権利を行使して、完全移籍をしました。

買い取りオプションとは、移籍先クラブ側の判断で、完全に選手を買い取るかどうかの選択肢がある

買い取りオプションが付く期限付き移籍の場合は、選手がステップアップしたい意向が反映される場合が多いですね。

移籍先のクラブとしては、完全移籍で獲得するにはリスクがあるが、同時に可能性も感じていて、ちょっと様子を見させてくれって場合に、この選手はやっぱり欲しいってなった時に、買い取りオプションを使えますからね!

移籍元クラブが、選手を育てる意味合いで送り出す場合は、成長して戻ってきてほしいわけですから、買い取りオプションが付くことは基本的にはないですね。

育成型期限付き移籍とは?

育成型期限付き移籍の特徴

育成型期限付き移籍とは、2013年からJFA(日本サッカー協会)が試験的に導入した、若手育成を目的とした移籍制度です。

本来は、登録ウインドーといって定められたある期間の中だけでしか、期限付き移籍を行うことはできません。

ただ、この育成型期限付き移籍とは、以下の条件で登録ウインドーの期間以外でも、いつでも期限付き移籍が可能です。

  • 23歳以下の日本国籍を有する選手であること
  • 所属クラブのリーグよりも、下位のリーグのクラブへの期限付き移籍

「育成型期限付き移籍」ができた背景

現在、Jリーグ全体として、20歳前後の若手選手の育成の場がないことが大きな問題であり、課題になっています。

2016年から一部の地域で、Jリーグの出場機会の少ない選手のためのサテライトリーグが再開されたり、J3にガンバ大阪やFC東京などのU-23のチームが出場するなど、実戦の場を増やしていこう、という取り組みはなされています。

ただ、欧州や南米と比べると、それでも若手のプレーする場所や機会が少ないことから、この育成型期限付き移籍という制度が試験的に導入されている状況です。

期限付き移籍を経て活躍した選手

期限付き移籍といっても、所属クラブよりも格上のクラブに移籍する場合と、格下のクラブに移籍する場合があります。

格上のクラブへの移籍の場合は、どちらかというとステップアップ的な意味合いが強い。長友の移籍の場合は、このケースですね。

逆に、格下のクラブへの場合は、育成的な意味合いが強く、「修行して帰って来い!」という場合が多いです。

【徳島ヴォルティス時代の柿谷曜一朗選手】

日本代表にも選出されたことのある、柿谷や齋藤学も期限付き移籍の経験者

Jリーグでいうと、セレッソ大阪の柿谷が2009年~2011年まで徳島ヴォルティスへ、横浜F・マリノスの齋藤学が2011年に愛媛FCへそれぞれ期限付き移籍を行っている。

ともにヴォルティス徳島と愛媛FCでの活躍が認められ、それぞれの所属先クラブへ呼び戻された後、2014年のブラジルワールドカップのメンバーに選出されるまでに至りました。

そういう意味では、彼らの期限付き移籍は、成功したケースと言えるかもしれません。

ピルロも期限付き移籍を経て、偉大な選手になった

イタリア代表でもユベントス時代も、中盤でタクトを振るった小さなファンタジスタ、ピルロ。

10代後半にブレシアでの活躍が認められ、1998年に18歳にして名門インテルに移籍を果たしました。しかし、選手層の厚いインテルでは活躍できず、レッジーナやブレシアに期限付き移籍を行いました。

【ブレシア時代、若かりし頃のピルロ】

このブレシアへの期限付き移籍の時に、中田英寿がペルージャ時代に指揮をとっていたカルロ・マッツォーネ監督やロベルト・バッジョとの出会いがあったんですね。

その後、2001年にACミランに完全移籍してからは、ご存知の活躍でした。

ブレシア時代に中盤の底のポジションでプレーをした経験を買われ、ACミランでも同じポジションでカルロ・アンチェロッティから起用されたことは、活躍の一因だったかもしれませんね。

あのピルロでさえも、期限付き移籍という修業の場を経て、世界的なプレーヤーに成長していったということです。

まとめ

今回は、期限付き移籍をテーマに書いてみました。いかがだったでしょうか?

期限付き移籍は、経済的なメリットもあり、選手にとっても活躍する場所を提供してもらえるという素晴らしい制度なので、これだけ多くのクラブが利用しているものだということが、お分かりいただけたかと思います。

もちろん、この期限付き移籍とは、若手の選手のためだけのものではなく、ベテランの選手でなかなか出番のない選手にとっても、他のクラブでならまだ戦力になれるケースというのは、たくさんあります。

例えば、以前、FC東京所属で出場機会を失った駒野が、2016年J1残留を目指したアビスパ福岡に期限付き移籍を行いました。(※その後、福岡に完全移籍)

このように若手に限らず、必要な人材を必要なタイミングで必要なクラブに送り出す、ということがこの期限付き移籍のポイントではないか、と考えています。

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